Leo Lionni「平行植物」1976
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Leo Lionni "La botanica parallela" 1976
不變の異質性
現實と平行な第二の現實 ($ \ne非現實)
「現實」の二つの組織化
一つの肉體と云ふ第三者の眼に見える幻覺
「塀のこちら側の日常的に見かける庭にはローズマリーやネズの類、シダ類、プラナタスなどが植わり、眼で見、手で觸れることができる。これらの植物とわれわれとの架空の關係は、いかなる方法によっても實在性に變更をきたすことはない。このやうな⻝物にとってわれわれとは單なる事態であり、偶然にすぎない。重力の影響を受けるわれわれの存在はきはめて確かなものに思へるが、これらの植物にとっては空中をよぎる束の閒の虛空でしかない。ここでは、現實には植物の側にあり、われわれはこれに對してなんの權利も行使できない。
一方、塀の向かう側では、現實はわれわれのものである。それがすべての存在の絕對條件になる。そこにある植物は、われわれがさう欲するために現實となるのだ。ある植物がわれわれの記憶の中で、以前にそれを見た時のままの狀態だとすれば、それはわれわれがその植物についてもってゐる image を、認識といふ不透明な被膜とともにそれに付與してしまったからである。この庭に生ずる植物は、理性の風にゆれる他の植物に比べて、現實性がより強いわけでも弱いわけでもない。われわれによって與へられるこの植物の現實は、まったく異質の現實なのである。」
無實體性
平行物質性
學的認識・觀察は可能
細胞および分子 level の實證可能な構造の明らかな缺如
無時閒性
外側の無い內側、光の當たらぬ內側
分類
$ \alpha.
「時閒內」で靜止してゐる。靜止時閒
時閒の突然の停止
化石
意味を剥ぎ取られてゐる
このやうな植物の多くは、自然のどんな荒々しい行爲にも動じないが、その反面、それらの常態としての環境が異質なものとわづかにでも接觸すれば、植物はたちまち分解し、あとには活性を失った白い粉末が殘るだけである。
言語に經驗的に從屬する
$ \beta.
「時閒外」に動く。平行時閒
言語から生まれる
そして言葉による傳達が、後者の植物の存在條件のひとつである。つまりそれらは、植物であるより以前にことばなのである。
他の名稱案
眞性平行植物 / 擬似平行植物
延長 (res extensa) 植物 / 思惟 (res cogitans) 植物
スピンダー植物 / クールマン植物
超常植物 / 幻想植物
陽植物 / 陰植物
夢植物 / 記憶植物
感覺植物 / 言語植物
超生命實在的植物 / 歸納的植物
生命實在的植物は普通の植物
アリジゴク科 (Labirintiana)
アリジゴク (Labirintiana Labirintiana)
イロメキ (Frenemona taliensa)
ウミヘラモ (Lepelara)
モルゲンツェンの大嵐說
陸上の全植物の祖
「ティヤール・ド・シャルダンが言ふやうに、1 本のウミヘラモを「指針としての case」としてとらへるとき、突然、想像を絕するほどの創造力をもって變種を生み出さうとするすさまじい意欲に驅られた 1 本のウミヘラモが、どのやうに呼吸し、周圍の不毛の土壤から酸素や無機物を吸收しはじめたのかを考へてみるがいい。生氣を失ってゐた體がゆっくりと膨張し、自らの意思で存在しようとしはじめる。かすかではあるが、色がうっすらと廣がり次第に明度を增し、ついには不可思議な不透明體に凝縮する。透明であった藻は今や生命の證である緑色を帶び、地球上における最初の植物として乾いた陸地に垂直に立ちあがり、生長せよと言ふ運命の合圖を今や遲しと待ち受けてゐるのだ」
アトロフィルと云ふ無色の觸媒に依る光合成
spoon 狀の單細胞の藻類
透明で、特定の大きさをもたない
M. ウミヘラモ (Lepelara Morgentsenii)
タイフノー谷で發掘されたウミヘラモの化石
オカシシ (Antola enigmatica)
カラツボ (Tubolara)
キチガイウワバミ (The stranglers)
キマグレダケ (Protorbis)
アカゴダケ (Protorbis minor)
アワレダケ (Protorbis inopsa)
カタチェクキマグレ (Katachek Protorbis)
コロラドキマグレ (Colorado Protorbis)
ハンブンダケ (Protorbis bisecta)
マグレダケ (Protorbis torbis)
ヤサイダケ (Protorbis foetida)
グンバシジュ科 (Camporana)
グンバイジュ (Camporana africana)
タチグンバイ (Camporana erecta)
七指の燭臺 (Camporana menorea)
ネグンバイ (Camporana reclinatus)
コダイボウゲ (apsiturum bracconensis)
タダノトッキ科 (Tirillus)
アミメノトッキ (Tirillus maculatus)
オマールトッキ (Tirillus omarensis)
コイシモドキ (Tirillus mimeticus)
サムガリトッキ (Tirillus tundrosus)
タダノトッキ (Tirillus tirillus)
最古の平行植物
タマフリトッキ (Tirillus bulbosus)
ツキナミトッキ (Tirillus vulgaris)
ニオイトッキ (Tirillus odoratus)
ハクシャクトッキ (Tirillus major)
ヒメトッキ (Tirillus minimus)
フエフキトッキ (Tirillus silvador)
フタマタトッキ (Tirillus bifurcatus)
マダラトッキ (Tirillus tigrinus)
マボロシトッキ (Tirillus tihirlus extinctus)
メマイトッキ (Tirillus oniricus)
ヤドカリトッキ (Tirillus parasiticus)
ツキノヒカリバナ (Giraluna)
オオツキヒカリ (Giraluna gigas)
ツキノヒカリバナ (Giraluna vulgaris)
ヒメツキヒカリ (Giraluna minor)
デカシ (Fontanasa Stalinka)
ハイマメ (Ostunia fluensa)
フシギネ (Anaclea)
クモデの閒に見附かった
ギンバイカ科
クモデ
奈良縣久茂山一帶に
蜜はゴクモデモノ
遠くから見ても近くから見ても同じ大きさに見える
プリズムソウ (Parensae parumbrosae)
マネモネ (Artisia)
アルピマネモネ (Artisia Arpii)
コルデリマネモネ (Artisia Calderii)
ハデヤカマネモネ (Artisia candelabra)
マイヒメマネモネ (Artisia magistra)
ミジンカ (Ninnola preciosa)
メデタシ (The germinants)
森の角砂糖バサミ (The woodland tweezers)
ユビナリソウ科 (Sigurya)
イボユビナリ (Sigurya microthele)
オイラン (Sigurya erecta)
オニユビナリ (Sigurya afrocarpus)
バケユビナリ (Sigurya gigas grandiceps)
コアクマユビナリ (Sigurya minima)
ヒゲバカマ (Sigurya barbulata)
モンタルバナユビナリ (Sigurya nontalbana)
ユビスマシ (Sigurya natans)
夢見の杖 (Solea)
銀の杖 (Solea argentea)
侏儒の杖 (Solea minor)
バンニの杖 (Solea Vannii)
魔女の杖 (Solea major)
勇者の杖 (Solea fortius)
ザトウムシ (Aritisopteron)
平行昆蟲